印刷物デザインを生業にして早19年、酸いも甘いも味わっています。
未だ勉強中できっとこの先も勉強が続くと思います。
将来何らかのクリエイティブな仕事に就きたいという人に参考いただきたく
今回は愛知県における印刷物デザイン業界の風潮を書き記します。
もちろん全部は知れないのですが、僕の感じている印象は多勢の印刷業界従事者の意見と一致していると思っています。
ずばり、デザイン業は本当に好きでないとやってられない、やっていけないです。
これは大前提で、下記の全てに影響します。
まず、Macintoshを主に使用する技術職なので最初の門が少し狭いかと思います。
何も知らないけど興味だけある素人だった当時の僕は専門学校で最低限を学び、やっと業界の入り口に立てた感じでした。
2000年前後は業種の知名度もまだまだ低くちょっとマニア向けな仕事だったと思います。
逆に今の若い人たちの方がスマートフォンの普及、特にi phone を日常的に触る人が多くホームページ閲覧や
アプリケーション・ゲームなどをやりAppleの製品に触れているのでよく知っているかも知れません。
ちなみに印刷デザイン業で主に使用するアプリケーションはillustrator、phtoshop、indesignです。
PC・音楽・ファッションマニアックスなど他業種より個性的な人がいますね。
そのセンスを発揮しやすい仕事でもあります。
名古屋では企業のパンフレット、チラシ、ポスター、メニューなどの商業デザインがメインとなります。
イラストレーターの仕事は名古屋では少ないかと思いますので、アニメーターや漫画家を目指すならまず東京へGOです。
人材募集については社会の不況好況に応じて変動するのですが、今はコロナ渦でやはり狭き門になっているかもです。
次に薄給になりがちです。
愛知県のデザイン業全般の雇用体制が皆様の求めるものとは低い方向に解離しています。将来が心配になるほどにです。
ですので人生を具体的に考える30歳手前くらいでしょうか、それくらいの歳で他業種に転職される方もいますね。
遊びでデザイン業界に入ったわけではないが、より真剣なマインドで転職を選ぶということかと思います。
改善されて良くなった面もあります。
残業徹夜が昔よりは改善されつつあります。
僕がこの業界に入った頃は残業は当たり前で美徳みたいな風潮もあり、薄給で長時間労働みたいなことをしていました。
当時の僕にとってはその空気感を読み取って従っていただけでしたね。
今では電通であった事件が大きなきっかけで見直されていっているように感じます。
労働基準法に則り強制的に履行されて残業徹夜が解消したといことではなく、
業界の人々の心に楔を打った結果、業界の人々の間で変わっていった印象です。
仕事の幅も増えました。
インターネットの普及によるホームページ開設の流行、そしてスマートフォン普及による
アプリ、ソーシャルゲームのデザイン面での仕事増加です。
ただしこれらはシステム面での独自の技術習得が必要で難易度も様々です。
僕自身出来ないことの方が多いです。
いかがでしょうか。知りたいことの代表である賃金、就労時間、業務のさわりを書き記しました。
ただし、本当にこの業界でやっていくための重要な事は一切書いておりません。
それはまた違う機会に書きますね。